日本の給与明細の見方:控除項目(天引き)を全解説 2026 | MyKyoten
日本の給与明細各項目の意味を解説。所得税、住民税、年金、健康保険、雇用保険の料率、時期、そしてなぜ2年目6月に手取りが減るのか。
給与明細を開くと、2つの列があります。左側は支給項目です:基本給、残業代、通勤手当、該当する場合は住宅手当。右側は控除項目です。一番下の数字が実際に銀行口座へ振り込まれる金額です。
基本給¥350,000、通勤手当¥15,000の場合、総支給額は¥365,000です。1年目の控除後手取りは約¥280,875です。2年目は住民税追加後、約¥255,875まで下がります。これは手取り率70%であり、日本の一般的な給与所得者が長期的に想定すべき水準です。
これらの控除は交渉不可であり、任意でもなく、事務ミスでもありません。雇用主と従業員で分担する法的義務です。それぞれを理解することで、給与が使う前に消えていく不安を減らせます。
最初に多くの人が気づく控除は所得税です。雇用主は、年間税額見込みを基にした国税庁税率表を使い、各給与から源泉徴収します。重要なのは「見込み」という点です。毎月の源泉徴収は概算であり、最終税額ではありません。
日本は累進所得税制度です。税率は課税所得¥1.95 millionまで5%、¥40 million超で45%まで上がります。さらに、2011年震災後導入され2037年まで延長された復興特別所得税2.1%が国税額へ加算されます。
年収¥3-7 million程度のフルタイム従業員では、実効所得税率は通常総支給額の5-10%程度です。正確な金額は控除内容と扶養家族数によって変わります。
雇用主は国税庁公表表を使って毎月源泉徴収額を計算します。残業が多い月は源泉徴収も増えます。最終調整は12月の年末調整で行われます。
所得税が予想される控除なら、住民税は突然あなたを驚かせる控除です。住民税は日本1年目には給与明細へ表示されません。しかし2年目6月になると新しい項目が現れ、手取り額が毎月さらに¥20,000〜40,000減少します。
仕組みはこうです。住民税は前年暦年所得を基準に計算され、当年6月から翌年5月まで請求されます。つまり、2025年所得は2026年6月〜2027年5月の住民税へ反映されます。税率は前年課税所得の一律10%に加え、年間約¥4,000〜5,000の均等割です。来日前年度に日本所得がなかったため、1年目には請求対象が存在しません。
雇用主は特別徴収により住民税を給与から控除します。年間額を6月開始の12回へ分割します。年額端数調整のため、6月分が少し高くなる場合があります。
このタイミングと予算管理については、[住民税2年目ショック](/guides/microguide-20-resident-tax-second-year-shock)ガイドを確認してください。
給与明細の社会保険欄には3種類の控除があります。合計で給与のおよそ14.65%になります。
厚生年金は最大の控除項目です。総料率は標準報酬月額の18.3%で、2017年以降固定されています。会社と折半のため、本人負担は9.15%です。月給¥350,000なら約¥32,000/月です。上限もあり、標準報酬月額¥650,000以上では本人負担上限は¥59,475になります。
健康保険は、日本の病院・クリニック医療費70%をカバーします。料率は都道府県と保険組合によって異なります。東京の協会けんぽ2025年度では、従業員負担率は標準報酬月額のおよそ4.95%です。月給¥350,000なら約¥17,200/月です。40歳以上なら、さらに介護保険約1.6%が追加されます。
雇用保険は最小控除で、総賃金の0.55%です。¥350,000給与なら約¥1,925です。失業時には、これがハローワーク経由の失業給付財源になります。失業時のビザ影響は、[就労ビザ失業ガイド](/guides/work-visas-employment-stability-japan)を確認してください。
すべての社会保険料は課税所得控除対象であり、所得税・住民税を若干下げます。実際負担は数字より少し低くなります。
給与明細には、年間で控除額が大きく変わる2つの重要な月があります。
6月:住民税開始 これは多くの外国人居住者にとって最初の「給与ショック」です。前年所得に基づく住民税が始まり、手取り額が突然¥20,000〜40,000減少します。昇給されていても、住民税開始によって「減給された」と感じる人が多いです。
9月:社会保険標準報酬改定 4〜6月平均給与を基準に、標準報酬月額が毎年見直されます。残業が多かった場合、9月から厚生年金、健康保険、介護保険の控除額が増えます。
例えば、春の繁忙期で残業が急増したエンジニアは、9月以降毎月¥8,000〜15,000程度控除増加することがあります。
この制度は固定給だけでなく、残業や手当込みの平均報酬で計算されます。逆に、給与が下がった場合でも、すぐには保険料が減りません。改定反映まで数か月かかります。
現実確認: 多くの外国人は「会社が間違えた」と思って人事へ連絡します。しかし通常、これは法定計算通りです。
「会社が税金を取りすぎている」 多くの場合、誤りではありません。日本では雇用主が源泉徴収義務を持っています。
「住民税は突然追加された新税」 違います。前年所得に対する地方税であり、2年目から始まるだけです。
「厚生年金は戻ってこない無駄なお金」 日本に10年以上加入した場合、老齢年金受給資格になります。また、短期滞在者には脱退一時金制度があります。詳細は [年金脱退一時金ガイド](/guides/pension-refund-tax-20-percent-japan) を確認してください。
「残業すると損する」 追加税率は上がる場合がありますが、通常は手取り総額も増えます。ただし、翌年住民税や社会保険へ影響します。
「会社保険を拒否したい」 できません。一定条件を満たす雇用では法的義務です。
なぜ契約給与より手取りが大幅に少ないのですか? 日本では税金と社会保険料が給与から自動控除されます。一般的な会社員では、総支給額の25〜30%程度が差し引かれます。
住民税はいつ始まりますか? 通常、日本で働き始めた翌年6月です。前年所得を基準に計算されます。
給与明細が読めません。どこを確認すべきですか? 控除欄の所得税、住民税、健康保険、厚生年金、雇用保険を確認してください。
給与明細が間違っていると思った場合は? まず人事へ確認してください。特に扶養人数、住民税開始時期、社会保険等級が誤っているケースがあります。
給与明細の日本語項目を正確に理解したい場合は、Payslip Decoder を利用してください。控除項目、税金、社会保険、そして手取り計算を自動解析できます。
基本給、所得税、住民税、年金、健康保険、雇用保険控除、手取り額を示す日本の給与明細内訳
2年目6月から住民税が始まり、1年目所得基準で月額¥35,000例を示すタイムライン
従業員社会保険料率図:年金9.15%、健康保険4.95%、雇用保険0.55%、合計約14.65%